着物の保管・お手入れ

保管場所

   
タンスや衣装ケースなどを置いてある部屋や場所は、湿気が少なく風通しの良いところを選びましょう。
熱が原因でシミになったり変色することがありますので、温度が上がりすぎないように、時々タンスの引き出しや衣装ケースの蓋を開けて風を入れてあげましょう。

防虫剤

 
害虫は、夏場に発生しやすいものです。ウールの着物やモスリン(毛)の長襦袢、腰ひも等は害虫の被害を受けやすいので気をつけましょう。            
又、これらの素材のものと絹物は、全く別々のところに保管するのが良いでしょう。防虫剤は、一種類のものを使用し着物に直接触れないように置き、使用期限を確認しこまめに交換してください。                         
違う種類の防虫剤を同時に使用すると、発生するガスが化学反応を起こし、着物が変色することがあります。

防湿剤(乾燥剤)

 
絹物の大切な着物をカビや湿気から守るためには、防虫剤よりもむしろ防湿剤(乾燥剤)を活用するのが良いでしょう。
ただしこれらに頼りっきりにならず(使用期限の確認、交換は、こまめに行う)適度な空気の入れ替え、虫干しをしましょう。
天気の良い日はタンスの引き出しを開けるだけでもリフレッシュされると思います。

虫干し

 
大切な着物を守るために虫干しをしましょう。
年2回~3回が理想的です。
★梅雨明けのよく晴れた日(7月下旬~8月上旬)               
★10月~11月                              
★1月~2月                                
直射日光の当たらない風通しのよい部屋で行いましょう。
着物を包んでいるたとう紙は、黄変色やシミになったら新しいものと交換しましょう。
和紙の繊維が黒ずんだら交換のサインです。

着物のお手入れ

 
食べ物や飲み物をこぼしても、乾いた布で押さえる程度で、絶対に擦らないようにしましょう。
落とせるシミも落としにくくなったり、繊維を崩してしまったりで、面倒になりかねません。
自分で解決しようとせず必ず当店にご連絡してください。